ヨンマル(2005.12.19)

1960〜1984年まで25年間も販売されていたランドクルー
ザー40系、写真は1981年物のBJ41Vでこれまた25年車、
人間だったら青春バリバリですがこれはある意味
ボディーがバリバリ・・。

廃車の山で見付けて以来6度目の車検とお色直しを済ませた
愛車のヨンマルです。年頃を過ぎた女性のように毎年車検の
たびにお色直しが必要で特に今回はボディ下側が全部錆びて
ボロボロになりシャーシと分離しそうだったので修復に2週間も
かかってしまった
、普通だったら廃車です。こんなことが可能な
のも一重に近所にある気の良い整備工場様のおかげ、
ただただ感謝であります。



ランドクルーザー40

釣りには竿やリールなど重要なアイテムが幾つもありますが
「足」もとても大切な道具、年間何百回の釣行でも欠かさず、
持ってきます・・じゃなくて連れてってくれる?そう考えると
たいしたもんだなぁ、乗らない日は年間何日もない、今回
2週間の休暇は異例の長さだったのねぇ・・。


たまに「何でこんな車に乗ってるの?」と聞かれますが
荷台の広さといいボロさといい釣りに手頃であります。
ビカビカの車でグチャグチャの川原とかボウボウの藪と
か崩れた林道などにはなかなか行けません、でもこいつ
だったら安心して何処でも・・っていつも苦労かけてん
だなぁ、廃車の危機にも何度遭遇させたことか、なんか
書いてて可哀想になってきた・・。



お色直し

ボディ下側が錆びてボロボロになって全体的に崩壊しそうだった
のですが近所の整備工場の社長が見兼ねて直してくれました。
よく見ないと解りませんが給油口の周りやドアの下側にビスが
いっぱい・・そうです錆びた部分を切り取って鉄板でふさいで
溶接ではなくビス止したのです、お色直しというかこれはもう
手の込んだ整形手術、いやぁ珍しいなぁービス止めボディ、
フランケンみたいで貴重だなぁ・・ってもう半分ヤケ。

でも自分の感性が狂ってるせいか満更でもなかったり
します、適当に塗った紺色の全塗装といいビスだらけの
ボディといい年を負うごとにオリジナリティが増して
意中は「だんだん凄くなる」と感心してたり・・。



メーター回り

ここは別に修理してませんが、走行距離が248km!?
実は新車・・なわけない、距離計の桁数が少ないので10万
キロ以上走ると新車に戻る、「よーし、もう1周いくどぉ!」
と気合が入ったりします。

※改めて見るとトリップメーターすらないんすねぇ、
まぁ使うこともないけど。



センターコンソール

ついでですがこれがコンソールです、鉄板むき出しで垂直に
切り立った断崖絶壁のような壁です。時計と照明は不細工に
後付けしています・・って時計はいいけど標準で照明も付いて
ないんっすよぉ、真っ暗になってラジオのメーターだけ薄っすら
光ったって全然意味ありませんからぁ、本当に不規則に並べら
れたワイパーやヒーターの位置が解らなくなって何度恐い思い
をしたことかFDやBRAKEが光っても全然嬉しくないし、
陸運局は何をチェックしてるのか、疑問。

※メーカーの人が「名車ですから」なんて言ってたけど、
このバラバラ配置のコンソールを見る限りはとても・・
ただ古いからって名車って言うな!



空調設備

ついでのついでにヒーターです、オーディオもAMラジオだけだし
エアコンなんて遠い未来の話し、噴出し口切り変えレバーを
ゴムバンドで固定してるのはDEFからFOOTにかってに戻って
しまうから、吹雪のときはDEF全開でもフロントガラスの雪が
解けきらなかったりするのでもう命懸けです。

っと書きだすとつい悪口ばかりになる正真正銘のオン
ボロですが、この手の車は運転しててなんだか楽しい。
平日に給油に行っても「今日も釣り?いいねぇ」って勝手
に勘違いされるし、たしかに乗ってるだけでホリデー気分。
またノイジーなAMラジオがなんとも心地よい、夏の日の
夕方過ぎの暗くなった林道を1人釣りを終えて家路につく
ときは、いつも真っ暗でガタガタのヨンマルとAMラジオから
流れる野球放送が定番、なんかランプの灯るテントの中に
でも居るような気分で「今日も楽しかったなぁ」と再認識で
きる一時、ヨンマルの修理も無事完了したし
来年の夏もまた一緒だなぁ。



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